【HUNTER × HUNTER】アナタの奥まで【R18】
第2章 私の名前
少女のこの5年半はただ食べて遊んで寝ていただけの生活では無かった。
少女はイルミよって作られた駒であり、将来イルミとって都合が良い兵器になるものであった。
そのため普通の子は遊んですくすく育つ5年半はイルミによって手配された者達によって生まれながらにして戦闘の為のスパルタ教育を身をもって受けていた。
幼女は生後の時に1回イルミと会った事があるのだがそれをもう覚えてはいない。
そのため以前から教育者から彼の事は話で聞いていたものの、少女は本能か何かでイルミを警戒しているのか部屋の隅っこにいた。
「こっちに来い。じゃなきゃ殺す」
少女はイルミの殺気を感じ取り、身の危険を感じイルミに駆け寄った。
イルミは少女の顎を持ち上げ容姿をまじまじと見つめ、「うん、やっぱり親に似てないねお前」と呟いた。
少女はイルミを睨んだのだが「ふーん、悪くない」と呟いただけであった
「容姿は良くも悪くもない将来ハニートラップにも使えるかも。あ、そうだったここに来た本来の目的を忘れるとこだった」
イルミは思いついたように大袈裟にリアクションを取った
そして彼は部屋の扉を開きこう言った。
「今年3歳になるキルアっていうオレにとっても家族にとっても大切な弟が居るんだ、キルアはまだ初段階の訓練ばっかりだけど近いうちに本格的に訓練をさせる予定。そこでお前にはキルの相手になって貰いたいから新しい訓練を受けてもらう」
イルミはオレについてこい、という意味を含めた視線を少女に向けた。
少女はイルミについて行き、少女は初めてあの部屋を出た。