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【HUNTER × HUNTER】アナタの奥まで【R18】

第2章 私の名前



薄暗く冷たい牢屋のような部屋の中にイルミと幼女がいた。

幼女は見た事がない人を見て興味を持ったのかちまちまと小さく短い足を動かしてイルミへと近づいた


イルミは近づいてきた幼女の片腕を掴んで自分の目線に合わせるように持ち上げた。

幼女は持ち上げられた片腕に痛みを感じたのか顔を歪めて目を涙いっぱいにしたのだが泣かなかった。

その様子を見て彼は気を良くしたのか少し口角をあげた



「ふーん、顔は母親でも父親似でもないのか。ま、どうせお前の両親は死んでるけどね」


イルミは掴んでいた片腕をぱっと離した。
当然幼女は地面へと落ちた。

おそらく片腕はさっき掴まれた衝撃で骨折してしまっているだろう。
地面に叩きつけられた身体はまだ1歳にも満たさない幼女には強い衝撃である。



「うん、今のところ合格。まだ生かしてやるよ。お前は114体目の被検体だけどそう呼ぶのもめんどくさいしお前の事はこれから14号って呼ぶことにする」


そう告げるとイルミは満足そうに部屋を出ていった。
その後幼女は執事によって診られ大事には至らなかった。

むしろ腕の骨折と打撲だけで事が済んでしまった


それから5年半後

久しぶりにイルミはおよそ5年前と同じ場所に居る幼女に会いに行った



「や、14号。すっかりお前の存在忘れてたよ」
「...」


14号と呼ばれた幼女は6歳になり、少女となっていた。


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