【HUNTER × HUNTER】アナタの奥まで【R18】
第3章 身体
翌日からは念の鍛錬が始まった。
神経が削れるため毎日ぐったりしながら寝床に入ったものだ。
そして前よりキルアが遊びに来る頻度が増え、彼のスキンシップが激しくなった。
例えば、前は会話する時は地べたに座って対面で話をしていたというのに、今ではキルアが私の後ろに回って座り、私を後ろから抱きしめながら会話をするようになった。
最初は違和感と普通に嫌だった事もあり、キルアを引っ剥がしていたのだが、何度言っても、剥がしても諦めずしつこくて私が諦めた。
どくさに紛れて彼は私の身体を触る、それは本当に嫌である。
それから1週間後頃であっただろうか、イルミからついにキルアと手合わせの鍛錬をしろと命令された
鍛錬場所はキルアの訓練場所であった。
イルミに言われるがままに着いていくと私の部屋とは比べ物にならないくらい広くて大きい場所に着いた。
そこにはキルアがいて、彼は私の姿を見ると一瞬目を見開いて口角を上げたがイルミが居ることに気がついてポーカーフェイスになった。
彼は幼いながら賢い。
イルミからしたら私とキルア同士は今日が初対面である。
親しい感や和やかな雰囲気も出してはならない
「キル、今日からコイツと手合わせして欲しい。心配しなくてもコイツは頑丈だしそれなりの訓練を受けてるから本気で構わない」
「オッケー兄貴」
「珍しく素直。ま、それも良い事か」
それをイルミは言うと彼はこの部屋を去ろうとした。
その瞬間、私の耳元でこう囁いた
「くれぐれもキルを殺すなよ。あと、14号達実は初対面じゃなかったりする?」
そう言われた瞬間、息が止まりそうになった。
「まさか。」
嫌な汗が出そうになるが悟られないように装った
イルミに嘘をついたのは今日がコレが初めてであった