【HUNTER × HUNTER】アナタの奥まで【R18】
第3章 身体
食べられるような長いキスから開放されると、キルアは少し息を切らしながら自身の唇を拭った。
少し酸欠で私も息が切れる。
「あー、まじで止まんねーわ、これ以上の事やりてーお前なんかオレの事操作してたりする?」
「してない。それより勝手に触らないで」
「は?お前こそ何言ってんだよ、気持ち良さそーにするくせに。てかあんな事言ってあんま挑発すんな」
なんか、無駄にコーフンするし触りたくなる。と付け加えて彼はそう言った。
なんだかその言葉がキルアに似合わない言葉で少し身震いした。
というかあんな事とは何であろうか。
「それより最近お前生意気。オレの影響か?」
「そんなの知らないよ」
でも実際キルアとしかあまり話せないので、キルアの口調や言い方が似てきてしまっているかもしれない。「ま、最初は兄貴みたいな口調だったから前よりは断然良いわ」とキルアは言った
生意気かどうかは別として段々とキルアのようになっているということは、感情が豊かになって来ているとして喜んで良い事だろうか。
まあ、喜ぶべきであるのだろう。
彼はお互いの唾液のお陰でまだ生あたたかい湿った私の唇を撫でた。
何故か嫌な予感がしてしかめっ面すると、彼は余程癪に触ったのか耳まで真っ赤にして息を飲んだ
その後彼は顔を隠すように下を向いて大きなため息をついた。
「やっぱ頭冷やしてくるわ。〇〇じゃあな、おやすみ」
私の髪の毛をくしゃりと撫でると、キルアは手を振って部屋を出ていった。彼の一連の行動は理解出来なかったが、考えるだけ無駄であるため、その後普通に眠りについた。
その私たちの様子を誰かが見ていたとも知らずに。