【HUNTER × HUNTER】アナタの奥まで【R18】
第3章 身体
「昨日という今日でよく私に会いに来れたね」
「昨日は悪かったって。オレの変なスイッチがちょーっと入って歯止めが効かなかったんだよ。前〇〇がオレに抱きついてキスしたのと一緒だよ」
「何がちょーっとだ。私と全然一緒じゃないしそんなこと言っても許したりしないよ。…それでなんで馬乗りしてるの?」
「さあ?なんでだと思う?」
彼はニヤニヤして答えた。
なんだが嫌な予感がして身を捩りキルアを上から退かそうとすると、彼は片手で私の両手首を掴んで、私の頭上へと押さえ込んだ。
まずい状況だと理解すると身体からは冷や汗が出た。
一般人の拘束はすぐに解けるのだが、彼も私と同じく毎日訓練を受けている身である。増してや、キルアの握力は異次元並みだ。拘束を解くことは難しい
「何するつもり」
そう言い彼を睨むと彼は鼻で笑ってからとんでもない事を言った。
「昨日の続き。セックスのセの文字すら分からねえお前に教えてやろうと思って」
セックス?セックスとは男女でするものであって、性欲に基づいた行為である。そして子孫を作るためにする行為でもあるはずだ。
つまり昨日のようなものの更に上の事をやろうと彼は言っているのだ。
何をふざけた事を。ただでさえ昨日はまるで自分でないような変な感覚がして嫌だったというのに。今すぐ彼を殴りたいくらいである
「キルアもイルミと、同じような事言うようになったんだね」
キルアを挑発するようにそう言うと彼は一瞬驚いた表情をして、「嘘ウソじょーだん。てか、オレを兄貴と一緒にすんな」と言い、私に軽くデコピンをした。
何とか悪い方向に行かずにこの状況から抜け出せると、安堵した。
その時だった。
「その代わりお前にキスを教えてやるよ」
と、彼は言い出した。
そして彼は自身の唇を私の唇へと押し当てて、何度も角度を変えながら、時に唇を食みながらキスをした。
「んうっ、はぁっ」
「んっ」
唇と唇の間からは息が漏れた
長い長いキスの中、なんだか頭がぼーっとして身体が沸騰しそうなくらい熱く、そして下腹が奥から熱くなってうずうずし、身体中の力が抜けた。