第7章 蒼炎と蕭索※ホークス
ゆらは服を脱いでいるホークスを、ベットの上から見上げた。
(…男の人だ…。)
彼の裸を見て、ゆらは初めてそう実感した。
家族というモノは知らないが、ゆらにとってホークスはそうだったから。
「…自分で脱ぐ?脱がしてもらいたい?」
ホークスに言われて、引き締まった大人の彼の体を見て、自分の体を見せれる気になれなかった。
「…あー…服着たままで…。」
ゆらがそう言うと、ホークスは目を細めて、ゆらに手を伸ばした。
「今さら貧相な体見て、ガッカリしないさ。」
「ひどっ…。」
ゆらが抗議しようとした時には、ホークスはさっさとゆらの服を脱がせていた。
「……何コレ…。」
まさかとは思っていたが、ゆらの体に付いている情事の後に、ホークスは目を顰めた。
どうやら、荼毘への衝動には性欲も混ざっていた様だ。
「…やり方知ってるなら、出来るよな…。」
ホークスはベットの上に乗ると、ゆらの肩を掴んだ。
冷たいホークスの目が、自分に向けられると、ゆらは目を伏せて、ふっと笑った。
先程の怖気付いているホークスより、よっぽど唆る。
「…出来るけど、ホークスじゃ気分になれない。」
プイッとゆらはホークスから、顔を逸らした。
その仕草に、ホークスがイラッとしたのが分かる。
「…ホークス…。」
ゆらはギシっと音を立てて、ホークスに体を寄せた。
「…ちょっとだけ、ね♡」
そう言って、もう一度縛る事のおねだりをする。
その顔には少しグッときた。
「…お前、そいつとも縛ってヤってるの?」
「うん♡」
どんなプレイだ。