第7章 蒼炎と蕭索※ホークス
「… ゆら、それは抱きしめたいって事だ…。」
「………。」
言葉なんてどうでもいいじゃ無いか、結果は同じだ。
ホークスを縛れなくて、機嫌が悪い ゆらに、ため息が出る。
ホークスは剛翼を大量に町に飛ばした。
パトロールも出来るし、背中の羽も小さくなる。
「……ほら…。」
ゆらはホークスに言われて、ぎゅっとホークスの背中を抱き締めた。
背中の羽が無いだけで、随分と抱きやすい。
再びホークスにキスをして、情欲を紛らわせる。
しかし、どんなにホークスを喰んでも、紛らわせる事は出来るが、昂りは収まらない。
(縛りたい…縛りたい…。)
逆にキスをして、その衝動の疼きは強くなった気がする。
「…ホークス…助けて…。」
衝動の限界で、 ゆらは涙目でホークスにせがむ。
ホークスは息を吐くと、目を顰めて、 ゆらの腰をギュッと掴んだ。
「!?」
ホークスの手が、腰から太ももへ移動すると、 ゆらの体はピクッと反応して、困惑した顔で、 ゆらはホークスを見下ろした。
「……ここは疼くか?」
グッと ゆらの太ももを強く掴んだ。
「……うん…。」
個性の衝動は、性欲と似ているのだろうか。
ホークスは ゆらにキスをすると、服の上から ゆらの胸を触った。
衝動を性欲にすり替えて、 ゆらの衝動を抑える。
ゆらはよく分かっていないが、ホークスの舌が入ってきたから絡ませている様だ。
もうあんまり、考える力も無くなっている様だ。
「… ゆら、堪えられるか?」
「…うん…ホークスなら…。」