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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘


ゆらはこの気持ちが何なのか、分からなかった。

初めで荼毘を見た時の衝撃。

自分のモノにしたいと思った衝動。

触れた時に、馬鹿みたいに高鳴った心臓。

荼毘に会いたいと思う、この依存的な気持ち。

これは全て正常な反応なのだろうか。

この全てが、恋なのか、個性からくる衝動なのかは分からない。

同じな様で、全然違う。

荼毘はあんな風に別れて、何とも思っていないのだろうか。

少しも自分と同じ様に、会いたいと願わないのか。

ゆらは考えても答えの出ない問いに、ベットに横になった。



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「あの女に会ったか?」

フラッと3日振りに集合場所に来た荼毘に、死柄木は言った。

「………まぁ、会ったな。」

ゆらは自分と会う前に死柄木と会ったのか。

少しモヤっとした。

「こっちまで巻き込まれたく無いから、ちゃんと処理しろよ。」

相変わらず、気怠そうに死柄木はダランと椅子に座っている。

「…巻き込まれたのか?」

「お前が居ないと、俺を標的にするのが面倒くさい。」

死柄木はゆらに絡まれるのが苦手な様だ。

「…………。」

そう言った死柄木を、荼毘は不思議そうに見た。

ウザいならさっさと殺す様な奴だ。

最初から、ゆらに興味が無さそうなのに、死柄木はゆらを殺そうとはしなかった。

「…何だよ…。」

「…いや?」

死柄木はジッと見てくる荼毘にイラッとした様に聞いた。

あの時の死柄木とゆらの光景を思い出す。

あのままゆらの唇が触れていたら、死柄木はどうしていたのだろうか。
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