第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘
「…はぁ…はぁ…ぁん…っあ…。」
荼毘が動く度に、ゆらは感じて声を出して、快楽を求めて足を腰に巻く。
横になったのだから、休めばいいのに、貪欲に荼毘を求めて腰を振る。
「…はー…精子上がってきた…。」
そのゆらを見下ろしながら、そろそろ訪れる射精感に、荼毘は腰を強く振る。
「あー…イク…出すぞ…。」
荼毘は目をギュッと顰めて、最後の快楽に身を任せる。
ずっと我慢していた射精を思い切りゆらの中ですると、しばらくその中を堪能する。
「っ……っはっ…はぁ…はぁ……まだ出てる…。」
荼毘はゆらが動かない様に、グッと腰を掴む。
最後の一滴まで漏らす事なく、この中に入っていたい。
ゆらは荼毘を横目で見ると、体を起こして荼毘に触れようとする。
「動くなって、漏れるだろ。」
そんなゆらの肩をベットに押さえ付けると、ゆらは荼毘を恨めしそうに睨んだ。
ゆっくりと荼毘が、ゆらの中から出てきた。
「ほら、いいぞ。」
荼毘が拘束されている手を掴むと、ゆらはたまらず荼毘に抱きついてきた。
ゆらはやっと荼毘に抱き付くことが出来て、しばらくギュッと荼毘を抱き締めていた。
荼毘は腕の中にきたゆらの背中に手を回す。
「…荼毘の意地悪…。」
今日はゆらの昂りを押さえつけられて、荼毘の欲望に上書きされた。
「随分と愉しん出た様に見えたが?」
ニヤッと笑う荼毘に、ゆらは目を細めるとキスをした。
舌を絡めて、落ち着いたキスだ。
会いたくて頭がおかしくなりそうだった衝動は、こうして荼毘に会えば一瞬で治る。