第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘
「…ちゃんと舌を絡めろよ、だらしねぇな。」
荼毘は今日楽しくてしょうがない。
体勢も気にしなくていい、好きな様にゆらを抱ける。
荼毘はご機嫌で、ゆらの体を貪った。
「ああ荼毘…、もう…。」
体を何度も痙攣させながら、ゆらは力無く言った。
目を細めて、快楽に溺れて、弱々しく言ったゆらに気を抜いたのだ。
ゆらはそっと荼毘の顔に手を置くと、手を滑らせ荼毘の肩を掴んだ。
「!?」
グッとゆらの手に力が入って、気が付いたら荼毘はゆらの下に組み敷かれていた。
相変わらず、恍悦した顔で、ゆらは妖艶に笑いながら荼毘を見下ろしている。
「…荼毘、もう我慢出来ない♡」
ゆらは荼毘の唇を奪うと、左手で荼毘の下半身に触れた。
窮屈そうな荼毘のモノを出すために、ゆらはベルトに手をかける。
スルッと荼毘のモノを出すと、それを手に包、荼毘を見た。
「荼毘教えて?私もしたい。」
荼毘はゆらのその表情にゾクっと疼きを感じながらも、あんな感じで貪りついてくるゆらには、恐怖で身を任せられない。
荼毘はしょうがなく、ゆらの頭を掴んで、キスをした。
やはり昂り出したゆらの感情は、先程より荼毘の舌に喰い付いてきた。
「っ…ふ……は…。」
息継ぎさえ与えないゆらのキスに、荼毘は目を顰めるも、少しでもゆらの昂りを抑えたくて、しばらくはゆらのやりたいキスに付き合った。
(っ!いっ!)
案の定段々激しくなってくる衝動は、キスでは止まらずに、荼毘の舌を噛み付いてきた。
たまらず荼毘は唇を離す。