第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘
自分の好きな様に、ゆらを愛撫する。
ソレにゆらが戯れようと、ソレはソレで荼毘の昂りになる。
ゆらの手が、荼毘を押さえつけようと伸びてきた。
それを阻止する様に、荼毘はゆらの手を押さえつける。
自分の情欲をぶつけられない事に、ゆらは戸惑いを感じている様だ。
荼毘はそんなゆらの衝動を無視して、自身がしたい様に、ゆらの体を貪った。
「…堪えろって、今よくしてやるから。」
荼毘はそう言うと、ゆらの下半身に手をやった。
分かりきってはいたが、ゆらのソコは触れていないのに、すでに荼毘を迎える準備をしていた。
ヌルッと、ゆらの愛液が、荼毘の指に絡みついた。
ゆらの荼毘への衝動は、性欲に直結していると確信する。
心配なのは、ゆらの衝動は、荼毘でなくてもこうなるのでは無いかと言う事だ。
もし、この情欲が、他の男に向かれているなら、それには怒りを覚えそうだ。
そういえば、死柄木には何をしてようとしていたのだろう。
死柄木にまたがりながら、顔を近付けていたゆらを思い出す。
それだけで、苛々した気持ちが荼毘を支配する。
「……そう言えば、ここも好きだったよな。」
荼毘はそう言って、ゆらのクリトリスに指を当てた。
ビクッとゆらの体が震えた。
中に入れてイカせた事はまだ無いが、ソレは抱いた場所にある。
今日この場所なら、荼毘は思う存分ゆらを抱けるはずだ。
「いいか?俺が許可するまで、そのままでいろよ?」
荼毘はそうゆらに言い聞かすと、ゆっくりと顔を下半身に移動する。