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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘


ゆらは荼毘に言われて、仕方なく鎖を外した。

荼毘は外れた鎖を見ると、大きくため息を吐いた。

鎖が外れても、ゆらは荼毘に触れて、彼にキスをする。

荼毘の腕がゆらの背中に回ったが、蒼炎はゆらの体を焼かなかった。

やっと自分から出来るキスに、荼毘は舌を絡めて、ゆらの表情を見た。

しっかりと情欲を向けて、荼毘の舌に応えていた。

「…荼毘…。」

ゆらの手が荼毘の服の中に入ってきた。

相変わらず場所は何処でもいいらしい。

荼毘はゆらの手を掴んで、服から剥がした。

「移動するまで、堪えてろ。」

荼毘はそう言うと、ゆらの腕を掴んで、そのまま裏路地を進んだ。

すぐに現れたビルのドアを開けた。

入ると、何個もあるドアに、それぞれ人の気配はするが、時間が深夜だからか、とても静かだった。

その内の1つのドアを開けると、簡易ベットしか置いていない部屋が現れた。

窓にはカーテンも付いていなくて、月明かりが部屋を照らしていた。

すぐにそこが、荼毘の寝る為だけの部屋だと分かる。

ボーッとその部屋を見ていると、荼毘が後ろから抱きついて来た。

ゆらは首を曲げて、荼毘にキスをすると、掴まれている手を拘束した。

「……ソレばっかだな…。」

荼毘は再び拘束具を見ると、目を顰めた。

「荼毘と繋がって無いと嫌なの…。」

可愛い顔で言っているが、ソレがただの性癖だと分かっているので、荼毘はため息を吐いた。

ソレに興奮して来たゆらがする行動は想像できた。

どうにかして、荼毘を組み敷いて、見下ろそうとするだろう。
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