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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第6章 蒼炎を慈しむ※荼毘


ゆらは荼毘に抱きつきながら、久しぶりの荼毘の感情を楽しんでる。

「…取り敢えず、鎖解け。」

荼毘はグルグル巻きの、自分の姿にため息を吐いて言った。

「まだ、もうちょっと♡」

ずっと恋焦がれて、やっと見れた荼毘の姿なのだ、ゆらはしばらく堪能したい。

「そんな暇じゃねぇんだよ。」

荼毘がイラッとした様に言うので、ゆらは荼毘の顔を両手で掴んだ。

「…私に会いに来れないくらい?」

さっきまで頬が緩んでいた顔は、真剣に荼毘を見ていた。

会いに来ると思っていた。

こんなに探さないと会えないほどに、ゆらから離れているとは思わなかった。

荼毘はゆらが思うより、ゆらに興味が無いのだろうか。

「…雄英の寮にそんな簡単に入れるか…。」

荼毘はポツリと言った。

ゆらが寮に入った事は知っていた様だ。

「お前こそ、優等生みたいに簡単に寮に入ったじゃねぇか。」

お陰で会えなくなったと、荼毘は言っている様だった。

それなら、同じ様に会いたいと思ってくれていた様だ。

「…荼毘…。」

荼毘の顔を抑えて、唇に齧り付く。

体を引こうとした荼毘の背中が壁にぶつかった。

ゆらは荼毘を壁に押し付けながら、ずっと喰べたかった荼毘の唇を堪能する。

相変わらず、感情をぶつける様なキスだが、唇を離すタイミング、相手の呼吸に合わせるタイミングを覚えた様だ。

「…はぁ…荼毘…。」

キスだけでは物足りなくなって来たのだろう、今にも喰らい付きそうな目で荼毘を見つめる。

「…いい加減、鎖外せ…。」

ゆらを触れないのも限界だ。
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