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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第5章 蒼炎を逐う※轟焦凍


だからこうして、死柄木の背後に立つのは、何の問題も無かった。

「死柄木弔。」

「「?!」」

ゆらの言葉と共に、ゆらは死柄木の手首を拘束した。

周りのヴィランはいきなり現れたゆらに動揺していた。

「何処から入って来た!」

「普通にドアから。」

コンプレスの言葉に、ゆらは平然と言った。

ドアと言っても、正面ではないが、それはそれで衝撃を与えた様だ。

「…何の用だ。」

そもそもゆらが簡単に入れたのも、敵意が無いからだ。

それが分かっているから、死柄木は随分と落ち着いている。

「荼毘の居場所が知りたいの♡」

ゆらはニッコリ笑うと、死柄木の手を握って言った。

「荼毘くんは、1人で出かけてますよ。」

トガがナイフを持ってゆらに近付いた。

「………………。」

彼らを今どうこうするつもりは無いが、流石に今トガにゆらの血を渡すわけにはいかない。

「…ダメだよトガちゃん、もう少し仲良くなってからじゃ無いと。」

ゆらはスッと死柄木の首に鎖を当てながら、トガに言った。

敵では無いが、奪うと言うなら相手になるしか無い。

「…くっつくな。」

死柄木は嫌そうな顔をして、ゆらを押した。

彼の手がゆらに触れても、崩壊が起きない事に、トガ達がビックリしてた。

「私の個性は抹消です。」

ゆらは拘束されている手を掲げて、ワザと見える様に死柄木の五指を握った。

死柄木は鬱陶しそうに、ゆらの手をパッと払った。

「…荼毘は単独で動いているから、いつ来るか分からない。」

たまにフラッと現れる以外は、集合がかがるまで、1人で何処かで何かしている。
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