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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第5章 蒼炎を逐う※轟焦凍


ゆらは大きく深呼吸をする。

それは轟の為だから、気にしないで欲しい。

「ありがとう轟、優しいのね。
でも大丈夫だから。」

ゆらの精一杯の強がりを、轟に伝えた。

轟はそう言ったゆらに目を顰めた。

「…秤、大丈夫だから…。」

轟の言葉に、ゆらは倒れそうだ。

そこまで言う、被食者をどうして見逃せる事が出来るのだろう。

ゆらはスッと轟に近付いて、彼の肩を掴んだ。

轟の耳に顔を近付けて、ゆらは抑えきれない欲望を、轟に伝えた。

「…今晩、轟の部屋に行くから。」

そう言ったゆらに、轟は目に見えて動揺する。

外が嫌なら、何処で縛れと言うのだろうか。

ゆらの言葉の意味を理解すると、轟は顔を赤くして頷いた。

(…夜まで待てるだろうか…。)

轟のその表情を見ながら、ゆらはギュッと目を顰めた。

ああ、だけど待たなければいけない様だ。

この可愛らしい被食者を、思う存分喰らうには、時間がたっぷり必要だ。

ゆらはそう言うと、轟から離れて、歩き出した。

今夜は荼毘の事を考えずに、寝れそうだ。

荼毘を思って、情緒が疲弊しているのは本当の事だ。

ここ数日で、ゆらは1番鼓動が高鳴った。

ゆらは気持ちを抑えて、お楽しみは夜にとっておく事にした。




















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