第2章 蒼炎を喰む※荼毘
鎖を使っての抹消は、相手の個性によって、鎖の強度は決められていた。
相性が悪いのは、超パワーの様な力を増強する様な個性は、抹消しきれず、鎖は切れやすい。
轟や爆豪の様に、放出系の個性は抹消しやすかった。
ゆらは授業が終わると、宣言通りに、2人を鎖から解放する。
ため息が出たのは、自分の個性がバレて、これからは警戒される事も多く、もうこの2人を同時に縛る事は無理だからだ。
記念の写メを撮ったりしてたら、あの握られている拳が飛んできそうだ。
「変態女!次は絶対負かしてやるからな!」
確かに次は簡単に捕まえさせてくれそうも無い。
それでもゆらは怒鳴る爆豪を見返すと、ニコッと笑った。
簡単に捕まるのも楽しく無い。
雄英に入って良かった。
ここはこの衝動を満たしてくれる人が沢山いる。
ゆらは今度の強化合宿が楽しみで仕方ない。