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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第2章 蒼炎を喰む※荼毘


ショックを受けた様な、信じられない様な顔で、轟はゆらを見ている。

ゆらはそう言った轟を見て、目を細めて笑った。

そんなゆらを見て、轟と爆豪は、ゾクリと鳥肌が立った。

自分達を見て微笑むゆらは、鳥肌が立つほど『美し』かった。

B組の彼女は、普段接点は無いが、至って普通の女の子に見えた。

授業でも、体育祭でも特に目立った事をしていなく、その際立った容姿さえ無ければ、目を奪われる事など無かった。

ひた隠しにしていた個性でも無かった。

本当にそんな機会も無く、縛り付けたいと言う欲求が現れなかっただけだった。

(爆豪君、そんな変態を見る様な目で見ないでくれ。)

縛って何かしたい訳じゃ無い。

あくまで観賞用だ。

誘い込んで、自分の巣で捕獲する女郎蜘蛛の様に、その光景を眺めていたいのだ。

実際の女郎蜘蛛の様に、オスを食べたりしない。

今は、授業のポイントの大義名分がある為、2人を心置きなく縛っておけるので、とても気分が良かった。

「一騎打ちだったら、そこそこの相手でも捕獲出来るけど、多勢だったら、難しいんだよね。
今度の強化合宿では、そこら辺を鍛えられるといいけど。」

ゆらは2人の前に腰掛けながら、顔に手を付いて言った。

「そこそこ呼ばわりするなぁ!」

爆豪はいちいちゆらに怒鳴って返してくる。

「‥ちなみに個性使えないだけで、ちょっと強度の高い鎖だから、自力で解ける事も出来るよ。」

まぁ、今の2人には無理だと思うけど。

ゆらにそう言われて、2人は体に力を入れて試してみた。

(素直で可愛い♡)

そんな2人の姿を見て、ゆらはまた満足そうに微笑んだ。
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