• テキストサイズ

【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


ゆらはゆっくりと首を振る。

(お願い…いいって言って…。)

ゆらの切実な顔に、随分と焦りが見えた。

込み上げて来る衝動を抑えきれないのだろう。

(……少し、昂りを抑えさせるか…。)

ホークスはゆらの頭を掴むと、そのまま自分に寄せた。

ゆらの唇に触れた。

こんな事、ホークスにされたのは初めてだった。

ゆらは一瞬目を見開いて驚いたが、すぐに込み上げてきた疼きにホークスの手をギュッと握った。

ジャラッと自分の鎖の音が聞こえると、ホークスが自分に囚われた事を噛み締める。

ゆらは昂りを抑えられるずに、ホークスの唇の中に舌を入れた。

ホークスの顔を掴んで、自分から唇を何度も押し当てて、昂りをホークスにぶつける。

相手の息継ぎなど考えもしない。

苦しかったら、ホークスは自分で少し離れて息をするしか出来ないのに、すぐにまたゆらが塞いでくる。

キスというより、自分のモノだとマーキングされている様だ。

ホークスはグッとゆらの顔を押し返した。

唇が離れて、ホークスを見下ろすゆらは、完全に情欲を抑えられない顔に、目を細めていた。

「……お前に、キスを教えた奴は下手くそだなぁ。」

どうせ情欲をぶつける行為しかしなかったのだろう。

ホークスは呆れた様に苦笑いをした。

まだまだ足りない猛りが、熱い息となって、ため息として、ゆらから漏れた。

「…じゃあ、ホークスが教えて♡」

ゆらはそう言うと、ニッコリ笑って、ホークスの顔を撫でた。

ホークスは目を顰めて、ゆらの腕を掴むと、クルッと体を反転させて、ゆらの上に跨った。
/ 366ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp