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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


ホークスは自分を迎えるゆらに、再び唇を押し当てる。

優勢な体勢を取りたかったのに、自分の下にいるゆらはソレを許さない。

教えるも何も無い。

結局、体勢が変わっただけで、ゆらは下から喰むように、ホークスに喰らい付く。

ガリっとゆらがホークスの唇を噛んだ。

一瞬唇を引こうとしたが、ゆらの手が、それを許さない。

しっかりとホークスの頭を押さえ込んで、ペロッとホークスの唇を舐めた。

(…頼むから、これで落ち着いてくれ…。)

ホークスはゆらの情欲に当てられない様に、拳をギュッと握った。

結局、ゆらはその昂まりが治るまで、ホークスを離さなかった。

はぁ、はぁ、はぁ…。

息継ぎを忘れる位のキスの後に、唇を離した2人は、呼吸を整えながら、お互いを見ていた。

「…ホークス…もう大丈夫…。」

ゆらは目を伏せて、ホークスの拘束を解いた。

隠している様だが、スッキリした顔に、やられっぱなしだったホークスはイラっとした。

こんなのを野放しにしていいのだろうか。

起き上がったゆらを見て、ホークスは目を細めた。

だけれども、ゆらの行動を制限した方が、反動が来た時に恐ろしい。

今までゆらになりに、抑えられていた欲望が、膨れ上がった様だ。

「……上手く行動出来るように手配するよ。」

ホークスは諦めた様にため息を吐いて、ゆらに言った。

ゆらはホークスの言葉に、パァッと笑った。

その笑顔は、子供らしさを残した、いつもの笑顔だった。

昔から一緒の施設で育った。

ホークスはその懐かしさを思い出すと、ゆらから目を逸らした。
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