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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


「…随分と強かになって…。」

ホークスは呆れた様に、ゆらの腰に手を添えた。

これだけの罠を、3分で出来るはずない。

ゆらは初めから、今日ホークスに会うと思って、本部に来る前に用意をしていたのだ。

「で?俺を縛って、どうしたかったの?」

ホークスの言葉に、ゆらは目を細める。

「…何も、こうして見下ろしていたいだけ。」

その姿は、やはりゆらの気持ちを高揚させている。

気を抜くと、ホークスの手をもっと激しく掴み、その唇を喰みそうだ。

だけれども、ソレは十分に抑えられる衝動だった。

あんなに追いかけ回していたホークスでさえ、荼毘への衝動には敵わない。

「…ホークス、お願い聞いてくれる?」

その為に、この状況を作ったのだ。

「こんな荒々しいお願いの仕方があるか。」

ホークスが呆れた様に言うから、ゆらは思わず笑ってしまった。

ゆらは笑った後に、スッと目を細めてホークスを見下ろした。

「欲しい人が居るの。」

ホークスはゆらの言葉に、顔を顰めた。

想像していた通り、ゆらは出会った様だ。

渇きを満たす相手に。

「自由に動ける時間が欲しかったけど、雄英の寮の話で状況が変わった。」

荼毘を追いかける時間を、ホークスにお願いしようとしたのに、余計に時間を拘束される羽目になっている。

「夜、雄英から出られる様にして欲しい。」

自由に出入りが出来れば、せめてその時間は荼毘に使える。

「……死柄木か?」

荼毘の言葉に、ゆらは思いもしなかった顔をする。

荼毘を探す間に、死柄木を見つけたら、また狩りたくなるかもしれないが。
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