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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


(ゆら…一体何を見つけたんだ?)

ホークスはゆらに問いただしたかった。

自分以上に、ゆらを渇かせたその正体を。

剛翼はすぐにゆらを見つけた。

(…隠れる気は無いな。)

ゆらの動き、居る場所、息の吐き方で、ホークスはそう判断した。

「?!」

次に剛翼が感知したのは、ゆらの周りにある、無数の鎖のだった。

木から木へと、ありったけの鎖がゆらの周りを囲んでいる。

どれかは本物の鎖で、どれかはゆらの個性だろうか。

ホークスがそこに行って、鎖に触れるのを待っているのだろうか。

別に、ホークスが直接行かなくても、剛翼に任せれば、鎖に触れない様にゆらを捕まえる事は出来るだろう。

だけど、ゆらは確信している様だった。

分かっていても、ホークスは直接来るだろう。

そんなホークスだから、ずっと追いかけてきたのだ。

ホークスの口元が口角を上げると、ゆらに誘われていると分かっていて、その場所に向かった。

ゆらの姿を空中から確認する。

ゆらを囲う様に、鎖が連なっているのを見て、ホークスは目を顰めた。

あからさまな挑発。

何を考えているか、ゆらを攻略するのも稚拙だ。

年上らしく、ここは真っ向からゆらの相手をしてやろうか。

ホークスがゆらに向かって来ると、剛翼が次々に鎖を切っていく。

個性に触れる事に躊躇いは無いのだろうか。

鎖はホークスにとって、何の足止めにもならなかった。

ゆらの体はどんどんホークスに追い詰められて行く。
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