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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


ゆらが入って来ると、ホークスはゆらを見た。

そこには世間が知っている、明るい穏やかなホークスは居ない。

スッと目を伏せて、ホークスの鋭い視線がゆらを刺す様に見ている。

その表情で、ホークスがお怒りなのは分かった。

上官も同じ感情なんだろう。

あまり良くない雰囲気に、ゆらは目を細めた。

公安が雄英に行くためにゆらに求めたのは、大人しくしていろと言う事だ。

彼らはゆらの衝動の強さを知っていた。

まだ幼いゆらが、今回の様にヴィランにその衝動が向けられる事を恐れていた。

危ういのだ。

もし今回もゆらの個性が、オールフォーオンに渡ったら大問題だった。

ゆらが成長し、自身の衝動を抑えるられる様になる為に、ゆらは公安の下で働くのでは無くて、雄英にいかせて、その術を学ばせ様とした。

「…報告は警察から聞いたが、ソレは全てか?」

「…はい。」

ゆらは真っ直ぐに上官を見ながら言った。

ソレは勿論嘘だった。

荼毘と初めて会った時の事や、彼と体を重ねた事は言っていない。

ゆらの返事に、ホークスは黙ってゆらを見ていた。

他の人はともかく、ホークスだけはゆらの言葉を疑っている様だ。

(…相変わらず目敏いな…。)

ゆらはホークスの目線に気まずさを感じて、彼を見る事が出来なかった。

上官は、そのままゆらに話続けた。

どうやら雄英は、寮を作り、そのまま寮生活に入る様だ。

その話に、ゆらは動揺した。

勿論、動揺を表面に出す事はしなかったが、内心焦っていた。
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