• テキストサイズ

【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第4章 蒼炎を追懐する :ホークス


荼毘の思った通り、自分と繋がってればゆらは離れない様だ。

薄暗い廊下を歩いて、ドアを開けると、その部屋の中に、合宿を襲って、戻って来たヴィラン達と、爆豪が椅子に拘束されていた。

随分と暴れたらしく、厳重に拘束されている。

入って来たゆら達を一斉にヴィラン連合が見た。

爆豪も顔を上げて、驚いた顔をゆらに見せている。

一緒に連れて来られたと、知らなかった様だ。

爆豪が荼毘と繋がれている拘束部分に目を細めた。

捕まっているのか、捕まえているのか、理解出来ない光景の様だ。

ゆらはスッと荼毘との拘束を解くと、爆豪の隣に行った。

「大丈夫?」

「何でお前が居るんだ。」

拘束もされていないゆらを、不機嫌な顔で見ている。

「…暴れなかったら、拘束されないよ。」

そうゆらが言うと、爆豪は舌打ちした。

自分が拘束している訳ではないが、こうして捕まっている爆豪を見て、少し胸が高揚した。

同級生を心配する所か、やはり自分の欲求が先に生まれる。

まぁ、それはお互い様の様で、爆豪もゆらを心配をしている様子は無く、ただ苛々しているのが伝わる。

こういう所が2人とも、ヴィラン要素を問われる箇所である。

荼毘は自分から離れないと思っていたゆらが、あっさり爆豪の所に行ったのが気に入らない様だ。

こちらも不機嫌そうにゆらを見ているが、ゆらはもう荼毘を見なかった。

死柄木が椅子に座ると、どうやら話し合いの始まりの様だ。

TVに画像が映し出されて、雄英の会見が始まった。

相澤先生の記者応答の言葉を、爆豪は黙って聞いている。

ゆらは真剣に画面を見ている爆豪を、チラッと見た。

/ 366ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp