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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第21章 オリジン※荼毘・死柄木


荼毘が言う未来が起きたなら、ヒーロー側には最悪だ。

隠してきたゆらの個性が露わになり、ゆら自身成長と遂げている最中のまだ10代と言うことを簡単に考えていた。




「アレはうちには必要だ。」

荼毘がゆっくりとホークスに近付いて、その横を通り過ぎた。
その際にチラッとホークスを見て荼毘は言った。


「何より……あれはこっち側の人だろ。」


荼毘の言葉に目眩がした。
否定したいが正直、今揺れているゆらは危うかった。

ただ単純に衝動だけの話じゃ無い。
よりにもよって、あの不器用な少女が選んだ初めての恋の相手が荼毘なのだ。


それをこの男はよく知って、利用しているとすぐに分かった。


離れていく荼毘の背中に、ホークスはぐっと拳を握った。









「死柄木さぁ、お前って独占欲あるの?」

「……なんだそれ?」


ゆらの体を確かめる様に舌を這わせながら、荼毘は死柄木に聞いた。

「痕付けすぎだろ。」

舌打ちをしながら荼毘が言うと、死柄木は面白そうに笑った。
荼毘の舌にビクビクと体を震わせているゆらの肩を掴んだ。


自分が付けた歯形が青黒い痣になっているのを見て、ぎゅっと掴んだ。

「っー!」

ゆらの顔が痛みに歪むと、死柄木はゆらの顔を掴んでキスをする。
その様子を見て、荼毘は顔を上げると死柄木の肩を押した。


「壊すなよ。」

そう死柄木に牽制した後にゆらを見下ろした。


「お前もなんで鎖出さないんだ?」

顔を真っ赤にして、荒い息を繰り返して衝動を抑えているゆらに聞いた。
荼毘の言葉に、ゆらは顔を背ける。


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