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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第21章 オリジン※荼毘・死柄木


見た目の性格より可愛らしいと思っていたのに、どうやら昔から『獲物』は決めていた様だ。


荼毘はゆらに触れている死柄木の手を見て、舌打ちした。


(よくもまぁ、こんな性分で俺だけだと言ったもんだ。)


自分と出会ってから、ゆらは何人の男に抱かれただろうか。
そろそろ片手じゃ数えられなくなりそうだ。


「死柄木退けよ。」

「はぁ…お前が俺の部屋に送ったんだろ?」


そうだとしても、仲良くし過ぎだろう。
こっちはホークスに牽制されて、イライラしていると言うのに。


「帰りたい。」


死柄木と荼毘のやり取りを見ながら、ゆらはポツリと言った。
不機嫌そうな荼毘の顔がすぐにゆらを見た。


「……連合には戻らないよ、荼毘。」


ゆらは荼毘から目を逸らして俯きながら言った。
そのゆらを見て、荼毘と死柄木の目が細くなる。


「…ホークスね……、あいつはお前の何だ?」

「ホークス?」

「黙っててくれよ、リーダー。」


ホークスの名前を聞いて、意外な顔をしたのは死柄木だけじゃ無い。
予想はしていたけど、荼毘とホークスが繋がっているのが分かると、一瞬ゆらの目も伏せられた。


隠した所で、荼毘はホークスの生い立ちを調べているだろう。
だけど、以前にゆらの事は何も分からなかったと言った。
ならまだ、公安でホークスと繋がっている事はバレていないはずだ。


「……ホークスとは施設にいた時に会ったの。」


これは嘘じゃ無い。
やっと出て来たゆらとホークスの繋がりにら荼毘の手がゆらに伸びた。

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