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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第21章 オリジン※荼毘・死柄木


そう伝えて、ホークスに牽制するつもりだけだった。

だけども、荼毘はその足を止めた。



先程ホークスの部屋からゆらを死柄木の所へ送った。

あのイかれた2人が、自分が居ない時間をどんな風に過ごすのか、容易く想像出来た。

その苛立ちをぶつけるには、目の前の男は丁度良かった。



「……お前の所の新人のサイドキック…。」

荼毘がポツリと呟いたゆらの話題に、ホークスのポーカーフェイスが崩れた。

その様子を見て、荼毘はニヤッと笑った。



「今、うちのボスと一緒に居るぞ。」

荼毘のその言葉だけで、ホークスは容易にゆらと死柄木が何をしているか想像出来た様だ。 

そのホークスの顔が気に入らなかった。



それはゆらの歪みを知っていて、以前に話した通り、ゆらの衝動を受け止めていたのがホークスだと確信出来る反応だったから。

(…プロヒーローが、あんな末端のヒーロー卵を相手にする、ね。)



ホークスと言うブランドを持っている男が、それがどれだけの対価を支払っているのか。

その関係は、簡単には説明出来ない事だとバカでもわかる。



ホークスの生い立ちはある程度把握出来ていた。

ゆらと一緒で、捨てられた子供だという事も。

だけど2人とも肝心の【何か】が見えなかった。



荼毘は疑っていた。

その見えない部分で、ゆらとホークスは元々繋がっていたと。

そしてその疑いは、今のホークスの反応を見て確信と変わった。



『あの子の衝動を抑えられるのが俺しか居なかった。』

以前ホークスが荼毘に言った言葉だ。

だけど、ゆらは荼毘が初めての衝動だったと荼毘に伝えていた。

そして、それを示す様に、ゆらの体は間違いなく初めての相手は自分だった。



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