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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第21章 オリジン※荼毘・死柄木


ズカズカとそのまま部屋に入ってくる荼毘に、ゆらは目を細める。

2人が居るベットに荼毘が乗ると、ギシッと3人分の重みでベットが軋んだ。



荼毘がギュッとゆらの頬を掴んだ。

相変わらず、死柄木とは傷だらけのゆらに荼毘は笑った。

ゆらの首に、死柄木の手の痕がクッキリの付いている。

勿論、その他の情事の痕もしっかり体中に付いている。



「久しぶりに楽しめたか?」

荼毘がニヤッと笑ってゆらに言った。



別に久しぶりでは無い。

そんな事を言ったら、この笑顔が崩れそうだ。

ゆらは言葉を飲み込んだ。



目を伏せたゆらに、荼毘は目を顰める。

いつも自分に会えば、勝手に抱き付いてくるゆらが今日は居ないからだ。



荼毘は先程まで会っていたホークスの言葉を思い返した。









「もっと仲良く出来ないかなぁ荼毘。」

そう言って剛翼を自分に向けるホークスに、少し右手を上げたがすぐに下げた。

この男が今ここで自分を攻撃するとは思わなかったからだ。



「ザコ羽しか残って無かったんじゃねぇのか?」

「嘘つきと丸腰で会うわけにはいかなかったからな。」



お互いに思い通りにいかなかった。

そんな事を押し合っても、分かち合える言葉は出てこない。

そして、言い合いたいのもそんな言葉じゃ無かった。



「こっちも体裁があるんだって、ヒーローとしての信用を失う訳にはいかない。
もうちょっと長い目で見れんかなぁ。」

中々心の内を出さない男だ。

でも問題ない。

元より信用してないから。



「……取り敢えずボスには会わせらんねぇ。」
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