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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第21章 オリジン※荼毘・死柄木


あの時の、私を見上げていたホークスの顔を、今でも忘れられないでいる。



そすぐに、施設の大人達が集まり、ホークスを何処かに連れて行った。

私の高揚はすぐに治り、その場に残された私に纏った感情は『恐怖』だった。



冷静になればなるほど、先程の自分の感情が自分でも処理出来なかった。

分かっている事はただ1つ。

私がホークスに怪我をさせた。



それが個性事故だと処理された中で、私だけははっきり分かっていた。



アレは個性のせいでは無い。

自分の感情が起こした事件だったと。



私の感情は人を傷付けると、その時から私は知っていた。



しばらくホークスと会えない日が続いて、私はホークスに謝る機会も貰えず、自分の気持ちを処理する事が出来なかった。

だけど、次に会った時は、ホークスから私に会いに来てくれたんだ。



個性事故を起こした私の周りには、施設に居た友達も寄り付かなくなっていた。

そんな風にポツンと1人で居ると、ホークスは私の元にやって来た。



痛々しく包帯を腕に巻いているホークスの姿を見て、私は胸が痛くなった。



「……ごめんなさい……。」

そう言った時には涙が溢れて、顔を俯かせて自分の涙を拭きながら、何度も何度もホークスに謝っていた。

ホークスはそんな私に、『もう大丈夫』と優しい声で言ってくれた。



彼は幼い見た目とは違い、とても聡い子供だった。

私の感情が個性と直結すると、ホークスはこの時から分かっていたんだと思う。



そして私の歪んだ感情も、ホークスは理解していた。



そうしてホークスと一緒に居る事が増えると、私はだんだんとホークスを縛りたい感情を抑えられなくなってきていた。



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