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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第20章 蒼炎乱舞※死柄木②


ゆらの言葉に、嫌な顔をする死柄木が見れて、ゆらは気分が良くなった。

別に返事なんて何でもよかった。

この顔の死柄木を見たかっただけだから。



「……考えた事無い……。」

意外に真面目に答えた死柄木に、ゆらは目を丸くした。



そうだな……。

ゆらもそんな事を考える死柄木を想像出来なかったので、その言葉に妙に納得した。



「………………。」

話が途切れて、2人は無言で見合った。

この続きをどうするのか、お互いの動向を待っている様だった。



動いたのは死柄木が先だった。

口を軽く開けてゆらに顔を近付けると、喰むように唇を咥えた。

同時に入ってきた舌に、ゆらは自分の舌を一生懸命に絡めた。



息が尋常じゃなく上がってきて、気分が高揚していく。

抑えられなくて、ゆらは死柄木を縛っている鎖の力が入った。



「つ……いてぇって言ってんだろ。」

そう言って死柄木は鎖を出している手を掴むと、鎖からゆらの手を離した。

手から離れた鎖はしばらくすれば消えるからだ。



「やだ!離さないで!」



離れた鎖にゆらは動揺した様に手を伸ばした。

その手を死柄木が再び掴むと、今度は拘束具が2人の手首を繋いだ。



「繋がってないと嫌なのっ。」

「…動きずれぇな…。」

死柄木は舌打ちをしながらゆらの身体を起こした。



床に座り込んで向かい合ってキスを繰り返した。

服を脱がすのも面倒だったので、さっさとゆらのズボンだけを脱がせた。

別にゆらもそれで良い様だった。



全然大切に抱きたいと思わないのに、何故か今無性に抱きたい事に死柄木自身困惑する。
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