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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第20章 蒼炎乱舞※死柄木②


「……簡単に殺らせるかよ…。」

死柄木はゆらの頭を掴んでその唇に喰らい付いた。

舌が絡まるより、歯が当たる方が多いキスだ。

いつ自分の舌が食いちぎられるか分からない。



「っ!…てぇなぁ…。」

実際にゆらに噛まれて、死柄木が舌打ちしながら言った。

「っ!!」



すぐに死柄木がゆらの首に噛みつき、ゆらは痛みに顔を歪めた。

そのまま自分に噛み付いている死柄木の頭を掴んだ。

短い呼吸を何度も繰り返して、おかしくなりそうな衝動を痛みで誤魔化した。



「ゔっ…」

再び死柄木の手が首に触れると、今度はゆらを床に押し付けた。

逆に死柄木に馬乗りになられて、ゆらは薄っすらと目を開けた。



死柄木の頭越しに、見知らぬ天井が広がっているのを見て、自分がホークスの元から離れたと再確認した。

「!!」

ぼんやり考えていたゆらの身体に再び痛みが走った。



死柄木に噛みつかれて、滲んだ血を舐められるとジワジワと痛みが広がった。

「っいったいなぁ!」

行儀の悪い死柄木の口を、今度はゆらが塞いだ。



いつも苦労するホークスの気持ちが分かるようだった。

「あいっ変わらず下手くそ!!」

自分が大声で下手くそだと言えるのは死柄木位だろう。



死柄木の顔を両手で掴んで、ゆらは睨み上げる様に言った。

「はっ…抱きたい女なら丁寧に抱くさ。」

いつもの言葉を憎らしげな顔で言う死柄木に目を顰めた。



「……私以外に、そんな女居るの?♡」

ゆらはワザと挑発する様に死柄木に笑って言った。


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