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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第20章 蒼炎乱舞※死柄木②


「…思っていたのと違うヒーローが来たせいで、俺は今忙しいんだ…。」

チラッとニュースを見ながら荼毘が言った。

そしてゆらの顔を掴むと、目を細めて笑顔を見せる。




「悪いが言い訳は後からだ。」

グッと荼毘に顎を掴まれて、親指を口の中に入れられた。

その痛みに顔を歪めると、ゴボッと自分から黒い泥が出てきたのが分かった。




「!?」

喉に詰まりそうな感覚で、泥はゆらの意志に関係なくゆらの全身を包んでいく。

コレが何かの個性なのは分かるが、発動させた人物が見当たらなく、ゆらはただ自分の体が泥に埋もれていくのを見ていた。




「死柄木が待ってるぞ。」

荼毘がそう言った瞬間に、目の前の景色がグニャッと歪んだ。




視界が泥に塞がれて、目を瞑っているのか開けているのか分からない暗闇の中、ゴトッと自分の体が床に落ちるのが分かった。




「っ!ゲホッ」

詰まった泥を吐く様にゆらは床に倒れたまま咳き込んだ。


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