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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第20章 蒼炎乱舞※死柄木②


だけど、ホークスの願いは簡単に破れる。

1つの黒い影によって。



カーテンが風になびくと、黒い影は消えてカーテンの後ろに荼毘を見つける。

「…荼毘…久しぶりだね…。」

少し笑ったそのゆらの顔に、今度は荼毘の眉が動いた。




「……久しぶり……ねぇ。」

ゆっくりと荼毘が部屋の中に入ってくると、ゆらの体は警戒態勢に入る。

そのゆらの行動を見て、荼毘はハッと笑った。




「ヒーローが板に付いてきたか?ゆら。」

「…どうだろう…まぁ荼毘を捕まえる事は昔から出来たけどね…。」




警戒態勢に入っているゆらにお構いなしに、荼毘はどんどんゆらに近付いていく。

ゆらの背後でテレビからニュースの声が聞こえてくる。

だけどもう、その惨状にすら興味が無くなった。




「……なんか荼毘…焦げてない?」

もう目の前の荼毘しか意識は向かない。

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