第20章 蒼炎乱舞※死柄木②
「おかえりー……わぁ機嫌悪そう。」
ホークスを出迎えて、その顔を見てゆらはささっと離れていった。
さっさと離れたゆらが気に入らなくて、ホークスは下顎を突き出す。
「……ゆら…明日事務所来なくていい…。」
「?そーなの?休みくれるの?」
ホークスの言葉にゆらは不思議そうに彼の顔を見た。
普段着に着替えると、ホークスはゆらの隣に座った。
「……と、言うか、明日家から出ないで。」
久しぶりにホークスの真面目な顔を見た。
ゆらは一瞬驚いたが、ホークスが真剣に言うから、ただ頷いた。
「分かったよ。」
ゆらがそう微笑んだから、ホークスは安心した様に笑ってゆらの頭を撫でて、ソファから立ち上がった。
「ホークス、今日の夕飯何?」
キッチンに向かうホークスの後を追いかけながらゆらは聞いた。