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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第20章 蒼炎乱舞※死柄木②


あの衝動を抑える為に、ゆらがホークスを選んだ。

その事実だけで、この目の前の男が気に入らない理由になりそうだ。




「……1つ教えてやろうか。」

触れない程度に荼毘がホークスの前に立った。

「あいつの衝動を抑えるのは、俺以外には居ないぞ。」




荼毘の挑発的な言葉に、今度はホークスの目が歪んだ。

ポーカーフェイスしか見せない男の歪みに、荼毘はやっと満足そうに笑った。




荼毘とゆらを会わせてはいけない。

それはずっと分かっていた答えなのに、この瞬間にハッキリとした決意に変わる。




「…連合に連れ込むにはムラがあり過ぎるぞ。」

そんな事はホークスに言われなくても分かっている。

現にゆらは、死柄木も荼毘も振り払って、『そっち側』を選んだのだから。




それでも荼毘は確信している。

『そっち側』に自分以上にゆらの衝動を掻き立てる人物は居ない。
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