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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第19章 蒼炎と一騎当千※轟焦凍・ホークス


「焦凍…。」

「何だ?」

呼ばれて振り返る焦凍の顔が笑顔だ。


「……人前では手は繋がない方がいいかも…。」

さっきから絶対写メ撮られまくってる。

焦凍は好感度がいいから、自分のせいで変な噂が立つのが嫌だった。


「……俺は気にしないけど…ゆらが嫌なら…。」

焦凍はガッカリした様に手を離す。

しゅんとさせてしまった…。

「…ゆらはマスコミが嫌いなのか?」

きっと世間で色々叩かれている事を言っているのだろう。


「……取材とかは苦手……。」

必要も無いのに笑ったり、愛想良くしなきゃいけないのもしんどい。

「…俺も苦手だからなぁ…。」

何かアドバイスをくれようとしたのだろうか。


「焦凍、プログラム見せて。」

何だか元気が無くなってしまった焦凍に、ゆらは声を掛けた。

一緒にプログラムを見ながら、行きたい場所を決める。

何個かお店を回ったら。

もう周りの雑音は気にならなかった。

普通に手を繋いで、笑って側に居る事が出来た。


「ゆら…、今日はこっちに泊まるんだよな…。」

焦凍が少し小声で、手をぎゅっと握って聞いてきた。

その顔は少し紅潮してて、照れていた。

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