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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第19章 蒼炎と一騎当千※轟焦凍・ホークス


こういう場合は元クラスメイトに挨拶に行った方がいいだろうか。

うーん…と悩んでると、すぐに声を掛けられた。

「ゆら!」

振り返る前に、もう焦凍の腕が背中に巻き付いている。

周りの人混みから歓声が聞こえた。

「焦凍……。」

絶対写メ撮られてる。

ゆらは困った顔で、ゆらの腕に手をかざした。

「焦凍、写メ撮られてるし、きっとSNSにも載っちゃうよ。」

「気にしねぇ…。」

余計に焦凍の腕の力が強くなる。

しばらく焦凍に黙って抱かれていると、次にA組が寄ってきた。


「秤さん!じゃなかった『ゆら』久しぶり!」

相変わらず気さくな元同級生達に、ゆらははにかんだ。

「轟お前、独り占めし過ぎ!」

いつまで経っても離れない焦凍を、切島が離してくれた。

「変態女ぁ!テメェ何先にプロになってんだぁ!!」

相変わらずの怒号。全部が懐かしい。


「あー!秤だ!」

そこにB組のメンバーも加われば、更にごった返しの状況になる。

どんどん離されていく焦凍の眉毛が下がっていく。

相変わらず可愛い。

たいして久しぶりでも無いのに、みんな凄く会えた事を喜んでくれている。

何の相談も無しに、勝手に学校を辞めてプロヒーローになった様な人間なのに。


今日来て良かった。

激励やら、怒号やら、色々な声を掛けられて、ゆらはそう思った。


一通り話を弾ませると、焦凍が人混みを割って再び抱きついて来た。

「もういいだろ、早く2人にしてくれ。」

焦凍の必死な表情に、周りが呆れている。

コレも久しぶりだな、懐かしい気恥ずかしさを思い出す。


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