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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第3章 蒼炎を愛慕する※荼毘


「…それまで楽しむってか?」

荼毘の言葉に、ゆらは薄っすら目を開ける。

「…荼毘…お喋りはもういいよ…。」

そう言って、もう一度、荼毘にキスをする。

荼毘の手が、自分の後頭部を掴むのを感じて、ゆらは目を閉じた。

どうせ、それもヴィラン思考だと言うのだろう。

他のヴィランなら、とっくに捕まえてる。

今はこうして、情欲が優先されて、せがむのは荼毘しかいない。

(本当に荼毘だけなんだよ…。)

正しい事は分かっているのに、それが出来ないほど、求めてしまう。

荼毘の舌が入ってきて、ゆらはぎゅっと強く目を閉じた。

荼毘にキスをされるだけで、頭がおかしくなる程昂る。

遠くで、爆豪の声が聞こえる。

爆豪も捕まってるんだっけ?

だけどごめん。

今は荼毘の事以外考えられない。

荼毘の手が、後頭部から離れて、背中を沿って、ゆらのお尻を握った。

「……痛みは?」

昨日無理に抱いたばかりだ。

こんな風に誘っておいても、体の痛みはまだ残っているだろう。

「…いい、気にしないで…。」

体の痛みも、荼毘を思い出すただのツールに過ぎない。

それより早く、この体の昂りを鎮めて欲しい。

「…荼毘…おかしくなりそう…。」

早く体に触って貰いたくて、ゆらは荼毘の唇に舌を入れる。

(っーこっちがおかしくなりそうだっ…。)

荼毘はゆらの体を床に倒すと、拘束されている手を、ぎゅっと握った。

情欲を隠さないゆらの顔が、荼毘を見上げている。

それに抗えず、荼毘は首筋に唇を付けて舐め上げると、服の下に手を入れた。

結局また、こんな場所でゆらを抱く事になる。
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