第18章 蒼炎の教育②※荼毘
「いいから黙って抱かれてろよ。」
荼毘の背中に腕を回して必死にしがみ付いた。
必死にしがみ付いていても、荼毘が揺らす律動に堪えるのに精一杯だ。
一緒に揺らされる不安定なデスクがガタガタと音を立てる。
「あっ荼毘…。」
器用に腰を動かす荼毘に、だんだん体が慣らされてきた。
気持ち良くて、体が強張ってくる。
下半身から全身に痺れる様な感覚が流れると、あっという間にゆらは達した。
ぎゅっと抱き付いてくるゆらを離して、ゆらにキスをする。
紅潮している顔と、涙目が、ゆらが快楽を楽しんでいる事を荼毘に教える。
「…はぁ…本当に…。」
こんな餓鬼にここまでハマるとは思っていなかった。
ぶっ飛んだ性格も何もかも、今は全てが許せて可愛いとさえ思える。
思い切り組み敷いて抱きたいが、こんな場所ではそれすら出来ない。
「っ!」
荼毘がゆらの肩に噛み付いた。
「いった…。」
じわっと涙が出て、肩に鈍い痛みが走った。
随分と荼毘も昂っている様だ。
それでもゆらの体を傷付けるのは珍しい。
「は……ゆら…。」
荼毘の腰の動きが早くなり、彼がイこうとしているのが分かった。
痛む肩を気にしないで、荼毘をぎゅっと抱きしめる。
荼毘が自分の中で果てるのを感じながら、ゆらはそっと目を閉じた。
ずっとこうしていたい気持ちと、いつかは離れる事になる現実。
それはそんな先ではなくて、こうしている間にも、刻一刻と2人に訪れていた。