第18章 蒼炎の教育②※荼毘
「…随分と大人しく抱かれる様になったな…。」
ちょっと前まで縛れなかったら暴れていたのに。
「………。」
そんなの、縛っても縛らなくても荼毘に抱かれたい気持ちは変わらないからだ。
早く触れたくてキスをたくさん自分からする。
今日の場所も思い切り抱けるという訳では無いが、外よりはマシだ。
ゆらの顔の横に付いた手から、無機質なアルミのデスクの感触がヒンヤリとした。
これが背中全体に伝わる感触なら、ゆらの服を脱がすのも躊躇する。
ゆらは当たり前だが、そんな事を気にしないでどんどん煽ってくる。
荼毘はため息を吐くと、ゆらを冷たいデスクから離した。
「…堪えて座ってろよ…。」
体を起こして、抱き合いながらキスを繰り返す。
荼毘とキスをしていると、鎖を出したくてウズウズする。
「荼毘……。」
体に走る疼きをキスで治めようとしても上手くいかない。
だんだん頭がクラクラしてきて、疼きが苦しくて涙が出る。
荼毘の舌が胸へ移動しても、その疼きは変わらない。
「あっ…ん……。」
気持ち良い刺激を受けているのに、その刺激だけでは全然足りない。
鎖を出さない痺れはこの程度では全然治らなかった。
「荼毘…ダメ……もっと……。」
焦らされるのも、慣らされるのも要らない。
もっと強烈な刺激が欲しかった。
荼毘にキスをしながら、彼のベルトに手をかける。
「……またか…相変わらず堪え性がねぇな…。」
器用に自分のモノをズボンから出すゆらを見ながら、荼毘は目を細めて言った。
どうやら大人しく出来るのは最初だけの様だ。
「せめて慣れさせろ…。」
そう言って荼毘はゆらの中に指を入れた。