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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第17章 蒼炎の教育※治崎


まだ死柄木の様に、人に触れたいだけの欲求なら受け入れたかもしれない。

受け入れ難い要求をされているのはよく分かった。

「………………。」

ゆらは目を伏せて考えた。

よく考えたらそこまで欲しい薬では無い。

サッと治崎の手を払った。

「……やっぱりいらない…。」

奪い取ればいいか。

それだけの事だ。

今治崎の要求を呑むほどの事では無い。


少し体を離したゆらに治崎は目を細めた。

「!?」

グッとゆらの腰を掴んで、自分の体に引き寄せる。

治崎に抱かれて、彼の腕の中から治崎の顔を見上げた。

「……やると言ったら?」

治崎のその言葉にゆらは目を顰めた。

治崎に触れられた部分が拒否反応でゾワゾワする。

「……縛らせて…。」

そう言うと治崎の体を鎖で縛ってみた。

驚くほど何の衝動も生まれない。

簡単に縛らせてくれて、このままヒーローに突き出せそうな位だった。


この人は何故こんなに自分を信用しているのだろう。

簡単に手の中に収まった治崎を見てゆらは不思議だった。

焦凍の様にゆらとわかり合いたいから身を任せている訳では無い。

グッと治崎を縛っている鎖に力を入れて、治崎を壁に押し付けた。

見上げた治崎を見たまま、彼の顔に自分の顔を近付ける。

治崎の唇は何の抵抗もしないでゆらを受け入れた。

ゆらは少し目を開けて、自分にキスをされている治崎の顔を見てみた。

アレルギーは出ていない。

少し物足りなさそうな治崎の顔がそこにあるだけだった。

その唇に舌を入れてみた。


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