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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第13章 蒼炎を夢想する※荼毘


実験?血清?

「……採血とか?」

「……………。」

違う様だ。

絶対にまともな協力を求められていない。

治崎の実験室に入れるのは、仕事上都合がいいのかもしれない。

それにしては身を可にしすぎてる。

自分の身の安全?仕事優先?ホークスならどうする?

「…どんな形の協力なの?」

ゆらがそう聞くと、治崎がスッとゆらの顔の横に近付いた。

「血肉を貰う…死なない程度に。」

ゾワッとゆらの毛が逆だった。

「…それは困るなぁ、傷が残ったらお嫁に行けなくなっちゃう。」

ゆらの言葉を聞いて治崎がニヤッと笑った。

「お前なら、すぐに修復を使ってやってもいい。」

他の人間なら触れたくも無いが、ゆらなら触れられる。

多少の蕁麻疹が出ようが、嫌悪感が無いのは相当大きかった。

スッと治崎の頬がゆらの頬に触れた。

「……ブツブツ出来てるよ…。」

「全然マシな方だ。」

彼の個性と、極度の潔癖症という事は事前の情報で知っていた。

ゆらは横目で治崎を見た。

死柄木といい、治崎といい。

普段人に触れられない人が、触れられる対象を見つけるとこうなるのか。

「お前は俺に触れられても個性が出ない訓練でもしてくるんだな。」

修復が出来なかったら、困るのはお前だろ?

丸腰で治崎に身を委ねると言うことか。

血肉を取られるより拷問だなとゆらは思った。



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