第12章 蒼炎と緋※荼毘・死柄木
「ちゃんと動けよ、この体勢だとこっちは動き辛れぇんだよ。」
ガクガク揺らしても、荼毘に抱き付いてずっと痙攣してるだけだ。
ゆらの顎を死柄木が掴んで顔を上げさせた。
「…腰動かせってさ。」
見下ろす死柄木の目を、ゆらは薄っすらと目を開けて見た。
死柄木と目が合う度に脳が痺れて、何度でもイってしまう。
「…ヤダ死柄木…。」
ジワっと涙が出た。
「あ…ンン…あ…あ……。」
「…死柄木、そのままゆらの体浮かしてろ。」
既に体に力が入っていないゆらの体を浮かす。
これでようやく腰が動かせる様になった。
「ああ…あ…ヤダ……荼毘…。」
死柄木の目を見ながら、荼毘に突かれると意識が飛びそうになった。
「トブなよゆら、つまらない。」
やっと興が乗ってきた。
さっきから締め付けてくるゆらの中に、限界は近い。
奥に荼毘のモノが擦れると、何度も跳ね上がる肩を死柄木が掴んだ。
ダランと頭を倒している首元を支えて、再びゆらに舌を絡める。
もう返ってこない舌と口内をじっくり舐め上げる。
「…荼毘…もうトンでる…。」
「……じゃあもう出すわ…。」
意識が無いゆらを抱いてもつまらない。
荼毘はあの恍悦に満ちた顔で自分を求めるゆらが好きなのだから。
荼毘は思い切り腰を突き上げると、ゆらの奥に射精した。
「っは…はぁ…はぁ…はぁ……。」
死柄木が手を離したゆらを受け止めて、抱きしめながら体の痙攣を収める。
「………聞いてるか?ゆら。」
荼毘に抱かれながら、遠くで死柄木の声が聞こえた。
「楽しんだんだから、しっかり働けよ。」