第12章 蒼炎と緋※荼毘・死柄木

「……荼毘好きだよ…。」

「お前はもう信用しない。」

キスをしようとするゆらに、荼毘は顔を背ける。

信用なんてしていないくせに。

ゆらは荼毘の顔を掴むと、唇を押し当てて下半身を弄った。

「はぁ…はぁ…荼毘気持ちいい？」

キスの合間にゆらが聞く。

攻めているゆらの方が気持ち良さそうだ。

ヌルッと荼毘の体液が出て、それを手に馴染ませる。

「っ…ゆら…。」

荼毘が空いている手でゆらの下半身を触った。

ピクッとゆらの足が震えて、愛液が漏れているソコに荼毘が指を入れる。

ゆらを攻めたいが、今日は絶対に上を取らせてくれなさそうだ。

仕方なく十分に濡れている中をほぐすしか出来ない。

「…あっ…はあ…荼毘もう…。」

相変わらず堪え性が無いが、何も出来ないのでゆらが自分のモノを押し付けるのを黙って見ていた。

「ゆら。」

荼毘がゆらの腰を掴む。

「……分かってる…。」

ゆっくりとゆらの腰が降りてきて、荼毘のモノを少しずつ中に収める。

挿入しているだけで、足が震えて下半身から甘美な感覚が全身に伝わった。

「あっん……は……全部入った…。」

紅潮している顔で荼毘を見下ろして、疼きを荼毘のモノを咥えて抑える。

しばらくその快感に体を任せていると、急に髪の毛をガシッと掴まれた。

「！？」

死柄木が頭を掴んだ瞬間に、咄嗟に鎖が出て彼の手を縛った。

頭と顔を押さえ付けられてゆらの背中が大きく反った時、死柄木の唇がゆらの唇を塞いだ。

「！！」