第2章 蒼炎を喰む※荼毘
「…絶対やだ。」
何をそんなに頑固になっているのだろうか。
両手が空いていたら、こんな場所でも、もう少し丁寧に抱けたのに。
「…すぐ出すから堪えてろ…。」
荼毘はゆらの中を堪能する事を諦めて、すぐに射精出来る様に動く。
荼毘の荒い息が耳にかかって、ゆらはその激しい動きに、荼毘を抱きしめる手の力を強くする。
荼毘はゆらの体を揺さぶりながら、唇を合わす。
本当はもっとゆらを感じさせて、中にも入っていたかった。
最高に昂っていた疼きを、こんな中途半端に解消しなければいけない事に、イライラする。
それでも想像していた通り、ゆらの中は荼毘をすぐに絶頂へ持っていく。
(…まだ、入れときてぇな…。)
荼毘はそう思うが、チラッと見える、泣き顔のゆらに舌打ちをする。
早く出さなければ、ゆらの方が辛そうだ。
荼毘は舌を絡めて、ゆらの鳴き声ごと飲み込んだ。
「…出る…ゆら、中に出すぞ…。」
荼毘はゆらの為に、抱き続ける事を諦めて、込み上げてくる精子を堪える事はしなかった。
射精する直前の感覚に体を震わして、射精はゆらの奥に思いっきり自分の欲を吐いた。
「っ…うぅ…。」
ゆらの声が苦しそうにもれるが、抱き足りない分は、ゆらの口の中を犯した。
ビクビクゆらの中で跳ねる自分のモノが収まるまで、荼毘はゆらへのキスを続ける。
荼毘は余韻が治ると、ゆらの足を下ろした。
ズルズルッと、木を伝って、ゆらが地面に座り込む。
荼毘もゆらと目線を合わせる様に屈んだ。