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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第11章 蒼炎と鎖※荼毘


「トガちゃんの血は、潜入用?」

「そうですよー。」

トガが嬉しそうに血を吸う姿は、自分の恍悦と似ていると思った。

その光景を見て、ゆらはトガに耳打ちをする。

「トガちゃん私の雄英に居る彼氏、私と目が合っただけで、絶対に抱き付いてくるんで気を付けてね。」

轟が分からずにトガに抱き付いたり、キスしたりしたら嫌だった。

「えー!ゆらちゃん彼氏居るんですかぁ!?出久君?!」

トガちゃん耳打ちの意味…。

荼毘がピクッと眉を動かして睨んでる。

「違うの?!出久君とは仲いい?」

誰〜、誰〜、のトガの攻撃に少し頭がクラクラした。

「…コンプレスだ。」

次に手を伸ばしてくれたのはコンプレスだった。

義手の方を差し出さすのは、まだ信用していない証拠だろうか。

「ゆらです。縛っていいですか?」

そう言って、コンプレスの手に触れた瞬間、鎖がコンプレスの腕に巻き付いた。

「あっ、出ちゃった♡」

「うわっ!何なのこの子!オジサンそう言う趣味無いからっ!」

ごめんごめん。

いきなり出たのは、ゆらも初めての経験だ。

やっぱりヴィラン連合いい。

縛りたい対象が溢れている。

でも荼毘の目が怖いので、彼が居ない時に他の人には頼もうと決めた。

スピナーに至っては、コンプレスとのやり取りで警戒されて、顔すら見て貰えなかった。

…トゥワイスと黒霧が居なかった。

一通り挨拶を終えて、ゆらはチラッと死柄木を見た。

「…定期連絡は絶対、基本は自由で呼び出しには迅速に。」

「了解です…リーダー…。」

ゆらはニコッと笑って死柄木を見下ろした。
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