第10章 蒼炎の衝動※荼毘

服を剥いて現れたゆらの胸に、荼毘はすぐに吸い付いた。

ゆらの乳首が固くなり、突起した先を強めに舌先で弾いた。

何度も弾くと、ゆらの声が漏れてくる。

ギュッとゆらの手が荼毘の髪の毛を掴んだ。

「あっ…荼毘……っ気持ちいいっ……。」

荼毘の目に、嫌でもあちこちに付いた赤い痕が見える。

同じ様に、こうして簡単に他の男を受け入れたのだろう。

いつもは念入りにする愛撫に、荼毘は体を起こした。

「…ゆら…。」

荼毘はベルトを外して、自分のモノを出して、ゆらに見せる。

「…覚えたか？口でしてみろよ。」

荼毘のモノを目にして、ゆらは目を細めた。

体を起こすと、そっと固いソレに触れてみる。

鎖を使っていないからか、いつもの昂りは見られない。

「……荼毘……分からない……。」

轟にはこんな事をした事が無い。

手で触る位だ。

ゆらの言葉に荼毘はフッと笑った。

「…咥えたいか？」

荼毘がそう聞くと、ゆらはコクンと頷く。

荼毘は目を細めて、ゆらを見下ろした。

「舌全体使って、下から舐めろ。」

ゆらは荼毘に言われた通り、根元から先端にかけて荼毘のモノを舐め上げる。

ピクッと荼毘のモノが跳ねたので、手で押さえて何度も舌を上下させた。

荼毘の吐息が頭の上から聞こえる。

「…もっとしっかり舌使え。」

良かった。

ちゃんと下手くそだ。

言われた事しか出来ないゆらに安心するも。

素直に言う通りに聞くゆらに苛立った。

衝動を抑えているゆらを見ているのはつまらない。

荼毘が求めるのもあの、狂った様に自分を求めるゆらだった。