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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第10章 蒼炎の衝動※荼毘


「…全然足りなそうだけど…。」

不思議そうに聞いたホークスに、ゆらはモジッとした。

「…轟が……。」

「他の人を3秒以上見ちゃ駄目だって…。」

かぁと顔を赤くして、ゆらは口元を腕で押さえながら言った。

一瞬、ゆらが何を言っているのか、理解出来なくて、ホークスは思考が停止した。

それでも、あのゆらが、人の為に自分の衝動を抑えようとしている。

約束の時間はとうに過ぎているが。

我慢しているのだ。

ホークスは、胸が熱くなる様に、痛かった。

「……それなら解いて貰おうか…。」

実際にホークスに言われると、惜しくなった様だ。

鎖を握りながら、モジモジしている。

ホークスはそんなゆらを見て、フッと笑った。

「…大丈夫、焦凍くんには内緒にしておいてあげる。」

だからどうか、そのままいい子で居てくれ。



ーー

ーーー

ーーーー

「ゆらはインターンは何処にいくんだ?」

クラスが違うから、互いの情報はそれほど共有されない。

まぁ轟なら、エンデヴァーの事務所だとすぐ分かるが。

ゆらは公安のツテで、東京の郊外の事務所を紹介してもらった。

行かないと言う選択はあるが、大手を振ってヴィランを縛れる。

行かない選択は無かった。

「…東京…。」

しかし、話しずらい。

ガッシリと抱きつかれて、身動き1つできなかった。

最近、轟の部屋に来る頻度が多くなった。

今日も間違いなく、この続きを期待している様だ。

学校では轟のお陰様で、すっかり公認となっている。

困ったのは、轟が来る様になって、夜の外出が出来ない事だ。

お陰で、ゆらは欲求不満だ。

勿論、個性の方で。
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