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【R18】蒼炎を縛る【ヒロアカ】

第8章 蒼炎乱舞※死柄木


「っはっ…はぁ…。」

痛みを逃す様に息を吐く。

ジャラッと音がして、死柄木の腕と自分の腕が繋がっているのが見えた。

この男を捕まえているのは自分だ。

しばらく死柄木の舌を絡めていると、ゆらの口の中に、死柄木の舌が入って来た。

ゆらは誘い込まれた死柄木の舌をガリっと噛んだ。

「っ…いってぇなぁ。」

死柄木は唇を離すと、ゆらを睨んで見下ろした。

ゆらは死柄木のその目に目を細めて、口角を上げた。

死柄木はゆらの頭を押さえつけると、現れた首元に噛みついた。

「っ!……はっ…死柄木…。」

本当にただではやられない男だ。

死柄木は自分が付けた歯形をベロッと舐めた。

自分の舌の血なのか、滲んだ歯形の血なのか分からない。

だけれども、死柄木の唾液にお互いの血が混じって居る歯形を見て、死柄木もまた笑った。

ゆらの中は随分とスムーズに動く様になっていた。

痛みだけでは無い感覚が、ゆらに伝わる。

「は…あ……っ。」

キスから漏れるゆらの声色も変わってきた。

死柄木は体を起こすと、ゆらを見下ろしながら腰を振った。

「はぁ…はぁ…はぁ…。」

大分息が上がり、そろそろイきそうだ。

死柄木はゆらの口の中にもう一度親指を入れた。

「…噛むなよ、そのまま咥えてろ。」

死柄木の服従させる様な行為に、ゆらは鎖が繋がっている手を死柄木の口元に持って行った。

同じ様に死柄木の口の中に、親指を押し込む。

きっと2人とも同じ顔をしているのだろう。

その光景を互いに見合いながら、死柄木はゆらの指を口の中で舐めた。
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