第8章 蒼炎乱舞※死柄木
う、やっぱり死柄木には素直に従えない。
ゆらはガブっと死柄木の指を噛んだ。
「やっぱり、死柄木やだっ。」
噛まれた指を抜いて、死柄木はギロッとゆらを睨んだ。
荼毘はそのやり取りを見て、笑っている。
死柄木はゆらの足を掴むと、無理矢理ゆらの中に押し込んだ。
「っ!!」
ブチブチッと肉の切れる音が、中でした。
痛みで、ゆらの背中が跳ねた。
それだけ無理矢理入れても、半分も入らなかった。
「っ…全然動かねぇ…。」
中が滑らなく、死柄木のモノが前にも後ろにもいかない。
仕方なく、死柄木はそのまま押し込んだ。
「…っいたい、死柄木っ!」
押し返そうとするゆらの腕を掴んで、ゆらの唇を塞いだ。
ヌルッとした暖かいモノが、死柄木のモノに伝わった。
確認しないでも分かる。
それは切れて流れた血だろう。
血の滑りだけでも、多少の摩擦を手伝うものにはなった。
ググッとそのまま押しつければ、だんだん中に埋もれていく。
(…あーあ…やべぇなアイツ…。)
荼毘でもあそこまで無慈悲に女を抱いた事は無い。
自業自得とはいえ、荼毘はゆらに同情した。
相手が悪かったとは、この事だろう。
荼毘はため息を吐いて、その光景を見守った。
無理に侵入して来た異物に対して、防御としてゆらの中は少し濡れてきた。
さっきより出し入れがしやすくなって、死柄木は腰を動かし始めた。
死柄木の息が荒くなるのを耳元で聞いて、ゆらは死柄木の顔を掴んだ。
グイッと無理矢理自分の方に向けると、噛み付く様に死柄木の唇を喰んだ。