第8章 蒼炎乱舞※死柄木
やっぱり、一瞬で情欲に変えるのは荼毘しか居ない。
ゆらは舌を絡めながら、服を脱いでいく。
「…どうした?覗いて当てられたか?」
荼毘がゆらの唇を舐めながら、鎖が繋がられていない手で、ゆらの胸を触った。
「…うん、とっても…。」
そう言ってゆらはまた舌を荼毘に絡める。
荼毘とキスをしながら、ホークスとのやり取りを思い出した。
この衝動を、性欲にぶつける。
本当にホークスはいい事を教えてくれた。
ゆらはフッと笑った。
「…はぁ、荼毘…。」
唇が離れて荼毘を見るゆらの目は、もうトロンとしている。
「ありがとう♡」
そう笑顔で言ったゆらの顔に、荼毘の目がピクッと動いた。
ゆらは荼毘から離れると、ベットに座っている死柄木に向かった。
「…はっ。」
ゆらの意図が分かると、荼毘は乾いた息を吐いた。
ゆらは死柄木の赤い目を見下ろしながら、言った。
「貴方が連れて来たんだから、責任取ってよ。」
そう言って、死柄木に触れると、彼にまたがり、唇を重ねた。
死柄木はすぐにゆらの顔を押し退ける。
「さっきの女の方がいい。」
死柄木の言葉に荼毘は笑って、ゆらはイラッとした。
「…はぁ、死柄木…でも勃ってるよ。」
ゆらは死柄木のモノを、服の上から摩った。
死柄木はチラッと荼毘を見た。
死柄木の目線に気がつくと、荼毘はフッと笑った。
ヤレるもんなら、ヤってみろという顔だ。
あんなのを死柄木が相手に出来ないと思っている。
「…………。」
確かに、荼毘の目線に、死柄木もイラッとした。